上野恩賜公園、通称上野公園は、1873年に日本で初めて「公園」に指定された歴史ある公園。
園内に国立西洋美術館などの美術館、東京国立博物館などの博物館、上野動物園、文化施設が点在する一大観光地。
春になると、人の波でごった返すほど、花見客がおしよせる花見の名所としても名をはせる。
イベントは、噴水広場で行い、園内の各文化施設で展覧会を開催する。
目次
上野公園のイベント予定
不定期に噴水広場で「KOMOGOMO(コモゴモ)展」を開催。
東京藝術大学出身のアーティストが主催するアートマーケット。
1月のイベント
1月中旬頃、噴水広場で「せとうちグルメフェス」を開催。
超巨大牡蠣鍋など、瀬戸内の美味しいグルメが上野に集結する、大型瀬戸内イベント。
1月下旬頃、噴水広場で日本最大級のホットカクテルの祭典「Tokyo Hot Cocktail Fair」を開催する。
2月のイベント
2月中旬頃、噴水広場で「酒屋角打ちフェス TOKYO酒屋魂」を開催。
街の酒屋が選ぶおすすめのお酒を自由に飲み歩ける。
2月中旬頃、噴水広場で「日本伝統工芸フェスタ JAPAN Traditional Craft Festa」を開催。
書初めやろくろまわしなど、日本の伝統工芸を一度に体験できる。
2月下旬頃、噴水広場で「SAMURAIフェス」を開催。
戦国時代・江戸時代の侍をテーマに、武将や城にちなんだご当地グルメを紹介する。
3月のイベント
3月下旬から4月上旬まで「うえの桜まつり」を開催。
1,000本以上の桜が咲き、数十万人の花見客であふれかえる、上野公園恒例のお花見イベント。
4月のイベント
4月上旬から5月上旬まで、上野東照宮ぼたん苑で「春のぼたん祭」を開催。
日本庭園のような和の雰囲気がただよう会場に、さまざまな品種のぼたんが500株以上咲きほこる。
4月下旬頃、東京文化会館を中心に「上野の森バレエホリデイ」を開催。
東京バレエ団によるファミリー公演や、バレエの衣裳やアクセサリーをモチーフにした食品を販売するバレエマルシェなど、まるごと1日バレエで遊べる。
5月のイベント
4月下旬から5月中旬まで、5月18日の国際博物館の日を記念して「上野ミュージアムウィーク」を開催する。
5月上旬頃、噴水広場で「上野の森 親子ブックフェスタ」を開催。
約5万冊の絵本や児童書を特別価格で販売し、おはなし会や読み聞かせを代わる代わる行う。
5月中旬頃、噴水広場で「東京舞祭 春」を開催。
ふるさと愛をコンセプトにした、子供が主役の踊りの祭典。
5月下旬から6月上旬まで、噴水広場で「さつきフェスティバル」を開催。
皐月の銘花や銘木を数多く展示し、愛好家たちでにぎわう。
6月のイベント
6月下旬頃、噴水広場で「台湾フェスティバル」を開催。
宴スタイルの台湾ビアガーデンがオープンし、台湾ライチ種飛ばし選手権を行う。
7月のイベント
7月中旬から8月中旬まで「うえの夏まつり」を開催。
氷の彫刻を展示したり、とうろう流しをしたり、東北三大祭りが参加する「うえの夏まつりパレード」を行う。
7月中旬頃、噴水広場で「日本伝統文化フェスタ」を開催。
体験エリア・物販エリア・飲食エリア・イベントエリアで構成する会場に日本の伝統文化が大集合し、忍者やコマ遊びなど日本の伝統文化を思う存分楽しめる。
8月のイベント
8月上旬頃、噴水広場で「古武術演武祭」を開催。
全国各地の武術流派が参加し、本物の武術にふれられる。
8月中旬から10月下旬まで「江戸まち たいとう芸楽祭」を開催。
江戸の粋や人情を感じる催しを、肩の力をぬいて気楽に楽しめる。
9月のイベント
9月上旬頃、東京藝術大学の学園祭「藝祭」と、東京藝術大学出身のアーティストが主催するアートマーケット「KOMOGOMO(コモゴモ)展」を同時開催する。
9月上旬頃、噴水広場で「ふくしまフェスタin上野公園」を開催する。
9月中旬頃、噴水広場で「東京江戸ウィーク」を開催。
江戸ワンダ―ランド日光江戸村による花魁道中や、ミス江戸NADESHIKOコンテストを行う。
9月下旬頃、噴水広場で「Taiwan Plus」を開催。
台湾新感覚をテーマに、リアルな台湾カルチャーを伝えるマーケットやキッチンカーが出店し、ステージでアーティストらが音楽パフォーマンスを披露する。
10月のイベント
10月上旬頃、噴水広場で「全国大陶器市」を開催。
家庭用食器から人間国宝作家の作品まで、掘り出し物を見つけに来られる。
10月中旬頃、噴水広場で「青森人の祭典」を開催。
首都圏に住む青森人のために、青森県の特産品や名産品を販売する。
10月下旬頃、噴水広場で「錦秋展」を開催。
晩秋の皐月を堪能できる。
11月のイベント
11月上旬頃、噴水広場で「創エネ・あかりパーク」を開催。
照明デザイナー 石井幹子さんがプロデュースしたライトタワーとレーザータワーの光が会場をまばゆく照らし、噴水や上野公園内の博物館・美術館にプロジェクションマッピングやカラーライトアップを投映する。
11月下旬頃、噴水広場で「伊賀上野 NINJAフェスタ」を開催。
忍の国 伊賀が主催する、本格的な忍者イベント。
12月のイベント
12月上旬頃、噴水広場で「関東甲信地区総合錦鯉品評会」を開催。
美しい錦鯉たちが泳ぐ水槽がずらりとならび、錦鯉のオークションや錦鯉稚魚の無料配布を行う。
12月下旬頃、噴水広場で「東京ダンスフェスティバル」を開催する。
上野公園の過去の代表的なイベント
2019年8月24日(土)・25日(日)の2日間、噴水広場で「ラテンアメリカフェスティバル」を開催した。
2019年8月10日(土)~14日(水)まで、噴水広場で「パキスタン&ジャパンフレンドシップフェスティバル」を開催した。
2019年7月14日(日)・15日(月)の2日間、噴水広場で「ラテンミュージックフェスティバル」を開催した。
2019年6月14日(金)~16日(日)まで、噴水広場で「フィリピンエキスポ」を開催。
フィリビン料理を提供するフードブースが出店し、歌やダンスのステージパーフォマンスを代わる代わる上演した。
2019年4月26日(金)〜29日(月)まで、不忍池広場で「全国梅酒まつり」を開催。
獺祭梅酒を有料で試飲販売した。
2018年11月23日(金)~2019年2月24日(日)まで、旧博物館動物園駅の駅舎で「アナウサギを追いかけて」を開催。
旧博物館動物園駅の一般公開にあわせてインスタレーションを展示し、無料で鑑賞できる。
2018年10月2日(火)~11月11日(日)まで、東京藝術大学大学美術館で「藝大コレクション展」を開催。
クラウドファンディングで資金を集めて修復した、柴田是真作・明治宮殿天井画下図をお披露目した。
2018年8月10日(金)~14日(火)まで「パキスタン&ジャパン フレンドシップフェスティバル」を開催。
ステージショー・飲食店・物販店でパキスタン文化を紹介した。
2018年7月19日(木)~23日(月)まで、噴水広場で「オーストラリア&ジャパン フレンドシップフェスティバル」を開催。
オージービーフをつかった屋台メニューを提供し、15組以上のアーティストが出演するステージイベントを上演した。
2018年7月14日(土)~16日(月)まで、噴水前広場で「酒屋角打ちフェス」を開催。
ビール・ワイン・日本酒の専門店が一堂に会した。
2018年6月9日(土)・10日(日)の2日間、噴水広場で「サルサストリート」を開催。
サルサ音楽・サルサダンス・サルサ料理が大集合した。
2017年11月10日(金)~19日(日)の10日間「TOKYO数寄フェス」を開催した。
TOKYO数寄フェス(終了)
TOKYO数寄フェスは、美術館や博物館など、さまざまな文化施設が密集する上野公園で開催する恒例のアートイベント。
日本と東京を数寄(好き)になるアート・インスタレーションを展示し、DE DE MOUSEのオープニングパフォーマンスを皮切りに、音楽コンサートを代わる代わる上演した。
ふだんは家族連れやカップルの憩いの場になっている噴水広場の水面に、仏閣を彷彿とさせる大巻伸嗣さんによる木組みのインスタレーションが突如出現。
周囲から霧がたちこめ、背後に見える東京国立博物館とあいまって、荘厳な雰囲気をかもし出す。
夜になると、不忍池で鈴木太朗さんと空間演出研究所による「ミナモミラー」を実施。
不忍池の水面をゆらゆらとした光が照らす、水面(みなも)をキャンパスに見立てた幻想的なアート作品。
いつもはのどかな上野公園の、いつもとちがう顔を垣間見られる。
- TOKYO数寄フェスのイベント概要
- 開催期間:2017-11-10(金)~2017-11-19(日)
- 会場:上野恩賜公園
- 住所:東京都台東区上野公園5-20
- 入場料金:無料
上野公園の観光の見どころ5カ所
上野公園は、文化施設に加え、東照宮・清水堂など古くからの寺社が集まり、不忍池があるなど、施設に入らなくても見どころがたくさん。
イベント・展覧会に来場したついでに、公園内を観光していきたい。
不忍池
不忍池は、上野公園の南側にある池。
上野公園が公園になる前の1600年代・江戸時代から池として存在する。
遊歩道を境に、7・8月頃に蓮の花が満開になる蓮池、カワウソが暮らす鵜の池、家族やカップルが乗るボートでにぎわうボート池、3つの池に分かれる。
中心の島にある弁天堂に向けて橋がかかり、道中に屋台が出店し、年中お祭り気分。
ボートは、60分700円の手こぎボート、30分600円の足こぎボート、30分700円のスワンボートの3種類。
休日になるとボートが池を埋めつくし、壮観なながめ。
野鳥の宝庫でもあり、バードウォッチングする人をちらほら見かける。
西郷隆盛像
西郷隆盛像は、上野公園正面入口の石段をのぼった先にそびえる上野公園のシンボル。
約120年前に完成した銅像で、西郷隆盛のかたわらに愛犬のツンがいる。
西郷隆盛の奥様の評価をはじめ、本人と似ていないことで有名な像だが、上野公園に来たら記念に足を運びたい。
NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」で、西郷隆盛役をつとめる鈴木亮平さんが、2018年3月29日(木)の誕生日に西郷隆盛像を見に訪れ、初対面を果たしたことで話題を集めた。
上野大仏
上野大仏は、上野公園内の西洋料理店・上野精養軒付近の大仏山にある、顔だけの大仏。
元々は一般的な坐像だったが、関東大震災など地震や火事で顔が4回落ち、顔だけになった。
何度も落ち続けて顔だけになった姿が、これ以上落ちないと思うことから、受験生による合格祈願のメッカになっている。
清水観音堂
清水観音堂は、西郷隆盛像や上野の森美術館の付近にある国指定重要文化財のお堂。
京都の清水寺をモチーフに建造し、そこはかとなく清水の舞台を彷彿とさせる風景が広がる。
清水観音堂の舞台から見える、満月のようなカタチにしなった「月の松」は、浮世絵師・歌川広重が江戸百景として描いた名所。
上野東照宮
上野東照宮は、上野公園内に鎮座する神社。
日光東照宮と同じように、徳川家康を祀っている。
国指定重要文化財に指定されている社殿・唐門は金色に輝き、まばゆいほどの豪華さ。
ぼたん苑を併設し、イベントとして4月中旬から5月中旬に「春のぼたん祭」、1月初旬から2月下旬に「冬ぼたん」を開催するほか、桜や紅葉の名所としても名高い。
付近に石灯籠が200基以上あり、江戸時代の武将・佐久間勝之が寄進したお化け灯ろうは、日本三大灯ろうのひとつに数えられる。
上野公園の行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
上野公園は、JR上野駅を公園口から出ると目の前。
公園内正面に東京文化会館がある。
京成上野駅から来る場合、上野公園の正面入口付近に着く。
- 上野公園の基本情報
- 住所:東京都台東区上野公園5-20
- 電話番号:03-3828-5644
- 公式ウェブサイト:上野恩賜公園 公式サイト
- 最寄り駅からのアクセス:JR「上野駅」公園口から徒歩約1分/京成本線「京成上野駅」から徒歩約1分