原美術館は、1979年に開館し、40年以上経つ現代美術専門の美術館。
2008年に全館リニューアルオープンし、2021年1月11日に建物の老朽化により閉館予定。
閉館後、コレクションたちは群馬県渋川市のハラミュージアムアークに受け継がれていく。
品川区御殿山の閑静な住宅街にひっそりとたたずむ建物は、元々は実業家・原邦造さんの自宅。
銀座和光や東京国立博物館本館の設計を手がける建築家・渡辺仁(わたなべじん)さんが設計した。
館内のカフェ ダールは、開催中の展覧会とコラボしてイメージケーキを提供するので、展示の一部として味わいたい。
イベントは、1年に3・4回、展覧会を開催する。
目次
原美術館の展覧会・イベント予定
2020年9月19日(土)〜2021年1月11日(月)まで「光―呼吸 時をすくう 5人」展を開催。
今井智己さん、城戸保さん、佐藤時啓さん、佐藤雅晴さん、リー・キットさんの作品を紹介する。
原美術館の過去の代表的な展覧会・イベント
2020年7月23日(木)〜9月6日(日)まで「メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2018-2020」を開催。
久門剛史さん、ハリス・エパミノンダさん、小泉明郎さん、3作家の作品を展示した。
2020年1月25日(土)〜6月7日(日)まで「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 さまよえるニッポンの私」を開催。
森村泰昌さんが、さまよえるニッポンの私をテーマにしたセルフポートレイト作品を展示した。
2019年8月10日(土)〜2020年1月13日(月)まで「加藤泉 LIKE A ROLLING SNOWBALL 展」を開催。
加藤泉さんによる、絵画や彫刻の新作約30点を展示した。
2019年4月13日(土)〜7月28日(日)まで「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」を開催。
チェ ジェウンさんが発案・構成し、複数の作家の作品で「大地の夢プロジェクト」を可視化するグループ展。
2019年5月18日(土)・19日(日)の2日間、中庭で「川村亘平斎とオオルタイチの影絵と音楽」を開催。
川村亘平斎さんとオオルタイチさんによる、新作パフォーマンスを披露した。
2019年1月5日(土)〜3月28日(木)まで「ソフィ カル 限局性激痛 原美術館コレクションより」を開催。
1999〜2000年にかけて行った、現代アーティスト・ソフィ カルさんの個展「限局性激痛」を再現した。
2018年9月16日(日)〜12月24日(月)まで「リー・キット 僕らはもっと繊細だった。」を開催。
リー・キットさんが本展のために制作した、新作インスタレーションを発表した。
2018年6月16日(土)〜9月2日(日)まで「小瀬村真美 幻画〜像(イメージ)の表皮」を開催。
小瀬村真美さんの絵画・組写真・インスタレーション・アニメーション作品など、多種多様なジャンルの約30点を展示した。
2018年1月6日(土)〜3月11日(日)を第1期、3月21日(水)〜6月3日(日)を第2期として「現代美術に魅せられて 原俊夫による原美術館コレクション展」を開催した。
2017年9月9日(土)〜12月24日(日)まで、田原桂一「光合成」with 田中泯を開催。
2017年6月に亡くなった写真家 田原桂一さんとダンサー 田中泯さんのコラボで、約45点の写真を展示した。
2017年5月27日(土)〜8月27日(月)まで「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017 漂泊する想像力」を開催した。
2017年5月10日(水)〜19日(金)まで「蜷川実花 美しい日々」を開催。
蜷川実花さんが、故・蜷川幸雄さんの死と向かいあう日々を撮影した約60点の写真を展示した。
2016年9月3日(土)〜2017年1月9日(月)まで「篠山紀信展 快楽の館」を開催した。
現代美術に魅せられて 原俊夫による原美術館コレクション展(終了)
現代美術に魅せられては、原美術館・館長の原俊夫さんが、約1,000点のコレクションから自らキュレーションした作品を展示した展覧会。
1月6日(土)〜3月11日(日)の前期に1970年代・80年代の初期コレクション、3月21日(水)〜6月3日(日)の後期に企画展の開催をきっかけに収蔵した作品を展示した。
3Fのジャン=ピエール・レイノーさんによるインスタレーション「0の空間」や、2Fの奈良美智さんによる部屋「My Drawing Room」、庭園の多田美波さんの彫刻「明暗」など、原美術館と一体化するかのような常設展示から、2017年5月に原美術館で個展を開催した蜷川実花さんの作品まで、約40年にわたる原美術館のコレクションの歴史を振り返る。
- 現代美術に魅せられて 原俊夫による原美術館コレクション展のイベント概要
- 開催期間:2018-1-6(土)~2018-6-3(日)
- 時間:11:00-17:00(水曜日は20:00まで開館、最終入館は16:30まで)
- 休日:月曜日(1月8日・2月12日・4月30日は開館)
- 会場:原美術館
- 入場チケット料金:一般 1100円/高校生・大学生 700円
メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017 漂泊する想像力(終了)
メルセデス・ベンツ アート・スコープは、メルセデス・ベンツ日本が、25年以上続ける文化・芸術支援活動。
日本から泉太郎さんと佐藤時啓さんの2名、ドイツからメンヤ・ステヴェンソンさん、計3名の作品を展示。
ドイツと日本のアート交流をはかる。
佐藤時啓さんの作品は、東京を代表するさまざまな街のビフォーアフターをまったく同じ角度で撮影し、移り変わりゆく東京を感じられる。
- メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017 漂泊する想像力のイベント概要
- 開催期間:2017-5-27(土)〜2017-8-27(月)
- 時間:11:00-17:00(水曜日は20:00まで開館、最終入館は16:30まで)
- 休日:月曜日
- 会場:原美術館
篠山紀信展 快楽の館(終了)
快楽の館は、写真家・篠山紀信さんの写真展。
33名の女性のヌード写真を展示し、原美術館が快楽の館に変身した。
モデルは、壇蜜さんや紗倉まなさんなど、名だたるセクシー女優たち。
展示室を飛び出し、エントランス付近の庭にまで展示がおよぶ。
展示したすべての写真を原美術館で撮影したからか、本人が館内にいるかのように錯覚し、気恥ずかしく思えてくる。
- 篠山紀信展 快楽の館のイベント概要
- 開催期間:2016-9-3(土)〜2017-1-9(月)
- 時間:11:00-17:00(水曜日は20:00まで開館、最終入館は16:30まで)
- 休日:月曜日
- 会場:原美術館
原美術館の行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
原美術館があるのは、御殿山の住宅街。
電車で来る場合、京急線北品川駅が最も近く徒歩8分ぐらい。
JR品川駅からは徒歩15分ほど。
品川駅高輪口から五反田行きの都営バス・反96や御殿山トラストシティ行きのバスに乗ると、ラクにたどり着ける。
ちなみに群馬県渋川市にあるのは、別館のハラ ミュージアム アーク。
- 原美術館の基本情報
- 住所:東京都品川区北品川4-7-25
- 電話番号:03-3445-0651
- 開館時間:11:00-17:00(水曜日は20:00まで開館、最終入館は16:30まで)
- 公式ウェブサイト:原美術館 公式サイト
- 最寄り駅からのアクセス:京急線北品川駅から徒歩約8分/JR品川駅高輪口から徒歩約15分
原美術館の周辺スポット
原美術館は、品川駅高輪口に近く、品川プリンスホテル、通称品プリまで歩いて行ける。
品プリには、映画館のT・ジョイプリンス品川や、水族館のマクセル アクアパーク品川など、エンターテインメント施設が複数集まる。
マクセル アクアパーク品川
マクセル アクアパーク品川まで、徒歩約14分。
マクセル アクアパーク品川のイベントは、ネイキッドによるデジタルアートやプロジェクションマッピングを、春は桜、夏は花火、冬は雪の結晶など、季節によって変えながら水槽に投映。
ネイキッドは、コレド室町のイベント フラワーズ バイ ネイキッドや、表参道ヒルズのイベント スイーツ バイ ネイキッドを手がけるクリエイティブカンパニー。
品川シーズンテラス
品川シーズンテラスまで、徒歩約25分。
品川シーズンテラスのイベントは、広大な芝生広場で品川ウォーターテラスや品川アドベンチャーテラスなど子供向けのイベントを代わる代わる開催。
野外上映会の品川オープンシアターを不定期で行う。