目黒雅叙園は、90年以上の歴史がある日本で初めての総合結婚式場。
2017年4月1日(土)にホテル雅叙園東京に名前を変え、ホテルの客室をリニューアル。
日本美のミュージアムホテルとして生まれ変わった。
昭和の竜宮城と称される館内は、いたるところに豪華絢爛な装飾をほどこし、白金台の八芳園や目白の椿山荘とともに、老舗の結婚式場として人気が高い。
イベントは、東京都有形文化財の百段階段で、見学コースに組み込んで開催する。
目次
目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)のイベント予定
毎月最終金曜日の19:00〜19:30まで、リストランテ カノビアーノのチャペルで、入場無料の「チャペルコンサート」を上演。
教会でミニコンサートを鑑賞するという、特別な時間を過ごせる。
1月から3月のイベント
1月下旬から3月上旬まで、百段階段で「百段雛まつり」を開催。
テーマとなる地域から、お雛さまの名品が集結する。
百段雛まつり
百段雛まつりは、2010年から続く百段階段の恒例イベント。
毎年、異なる地域からお雛さまの名品が集まり、展示室となる百段階段の7つの間に描かれた日本画は、いつも静かに座っているお雛さまが動き出したかのよう。
ただでさえ華やかなひな飾りが、より一層派手やかに見える。
- 百段雛まつりのイベント概要
- 時間:10:00-17:00(最終入場は16:30まで)
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,500円/学生 800円/小学生以下 無料
4月・5月のイベント
4月から5月頃、百段階段で猫をテーマにした展覧会を開催。
2020年は「千の福ねこアート展」、2019年は「猫都(ニャンと)のアイドル展 at 百段階段 平安から平成まで」、2018年は「猫都(ニャンと)の国宝展 猫の都の国宝アート」、2017年は「福ねこ at 百段階段 和室で楽しむねこアート」を開催し、約30作家による猫アートが集結する。
6月のイベント
5月下旬から6月下旬まで、百段階段で「和キルト×百段階段」を開催。
和モダンをテーマにしたキルト作品を展示する。
和キルト×百段階段
和キルト×百段階段は、パッチワークキルトのイベント。
和モダンをテーマに、著名作家の招待作品や公募作品など、80作家以上のキルト作品を展示する。
ヨーロッパで誕生し、アメリカで繁栄したといわれるパッチワークキルトだが、伝統的な和柄の作品たちを鑑賞していると、日本古来のもののように感じるから不思議。
- 和キルト×百段階段のイベント概要
- 時間:10:00-18:00(最終入場は17:30まで)
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,500円/学生 800円/小学生以下 無料
7月から9月のイベント
7月上旬から9月上旬まで、百段階段で夏の人気企画「アートイルミネーション 和のあかり×百段階段」を開催。
日本各地のとうろうやランタンなど、日本美を感じる数々のイルミネーションを展示する。
和のあかり×百段階段
和のあかり×百段階段は、約1,000点におよぶ日本ならではの繊細な和のあかりが、電気を消した百段階段の7つの間を照らす夏のイルミネーション。
重要無形民俗文化財に指定されている青森ねぶたや切り紙など伝統的なあかりから、近代的な和の照明まで、部屋によってガラッと変わる空間美を楽しめる。
和のあかりに加え、江戸切子や風鈴など職人の手による涼やかな工芸品を展示。
夏祭り気分だけでなく、夏の夕涼みの雰囲気まであじわえる。
- 和のあかり×百段階段のイベント概要
- 月〜木曜日 時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)
- 金〜日曜日・祝日 時間:10:00-20:00(入場は19:30まで)
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,600円/高校生・大学生 1,200円/小学生・中学生 600円
10月・11月のイベント
9月下旬から11月中旬まで、百段階段で「いけばな×百段階段」を開催。
約45流派が華やかな美の共演をする、花の祭典。
いけばな×百段階段
いけばな×百段階段は、総勢45流派のいけばなを百段階段に展示する花の祭典。
公益財団法人 日本いけばな芸術協会の協力で、2014年から1年に1回行っている。
百段階段の7つの間に、1週間に約5流派ずつ、いけばな作品を展示。
1週間交代で、作品が次々に入れ替わる。
全作品鑑賞したい場合、フリーパスを購入するのがおすすめ。
美しい花々と日本画や伝統工芸の豪華絢爛な内装がお互いを引き立たせ、部屋まで作品の一部かのよう。
- いけばな×百段階段のイベント概要
- 時間:10:00-17:00(最終入場は16:30まで)
- 休日:木曜日
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,600円/高校生・大学生 1,200円/小学生・中学生 600円
目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)の過去の代表的なイベント
2019年6月1日(土)〜23日(日)まで「百段階段STORY展 昭和の竜宮城へタイムクルージング」を行い「未来へつなぐアート展from日藝」を同時開催。
百段階段の部屋自体を堪能しながら、語り継がれてきたエピソードで百段階段の昭和と平成の歴史を振り返る。
2019年3月28日(木)〜4月21日(日)まで、百段階段で「春・さくら、咲クヤ at 百段階段」を開催。
春と桜をテーマにした、多種多様なジャンルのアートが一堂に会する企画展。
2019年1月1日(火)~6日(日)まで、百段階段で「フラワーアーティスト 村松文彦 初花-SHOKA- at 百段階段」を開催。
村松文彦さんによる、新春の寿ぎをテーマにした優美な作品を展示した。
2018年11月29日(木)~12月24日(月)まで、百段階段で「百段階段展 荘厳なる日本美術の空間へ」を開催。
モーショングラフィックスによる解説やショートムービーで、百段階段そのものの魅力を存分に堪能できる。
2017年12月1日(金)~24日(日)まで、百段階段で「神の手●ニッポン展 III」を開催した。
2017年6月1日(木)~25日(日)まで、百段階段で「土佐から来たぜよ!坂本龍馬展」を開催した。
神の手●ニッポン展 III(終了)
日本人ならではの、緻密で繊細な匠の技を「神の手」と例えて開催した展覧会。
紙を何層も重ねることで立体的に見える「シャドーボックス」や「立体切り文字」、着色せずに自然な木の色と木目で表現する「組み木絵」など、制作工程を想像すると気が遠くなりそう。
伝統的な日本のものづくりの技法や、手先が器用で根気強い日本人の魂を活かしてつくられたアート作品たちを鑑賞していると、日本人であることにほこらしさを感じる。
- 神の手●ニッポン展 IIIのイベント概要
- 開催期間:2017-12-1(金)~2017-12-24(日)
- 時間:10:00-18:00(最終入場は17:30まで)
- 休日:月曜日
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,500円/学生 800円/小学生以下 無料
土佐から来たぜよ!坂本龍馬展(終了)
坂本龍馬展は、幕末の志士で海援隊長の坂本龍馬の企画展。
高知県立坂本龍馬記念館の所蔵品を、時代の流れに沿って、百段階段の7部屋に散り散りに展示した。
展示していたのは、書簡や絵画をはじめ、坂本龍馬の愛刀「陸奥守吉行」や、愛銃「スミス&ウェッソン」など。
ロールプレイングゲームの装備の実物を鑑賞しているようで、男心がくすぐられる。
見どころは、龍馬暗殺の近江屋事件を動く影絵で再現し、障子に投映した清方の間。
清方の間には、近江屋の立体模型を展示し、暗殺現場をリアルに想像しながら映像鑑賞できる。
坂本龍馬展はソフトバンクグループの主催。ソフトバンクにちなんだ展示が、最後の頂上の間にある。
ソフトバンクのロゴは、海援隊の旗が由来になっているというからおどろき。
自分の名前に「坂本」もしくは「龍馬」が付いていると、1,500円の入場料金が1,200円になる割引がユニーク。
- 土佐から来たぜよ!坂本龍馬展のイベント概要
- 開催期間:2017-6-1(木)~2017-6-25(日)
- 時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
- 会場:目黒雅叙園 百段階段
- 当日入場チケット料金:一般 1,500円/学生 800円/小学生以下 無料
目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)の百段階段見学
目黒雅叙園の代名詞とも言える百段階段は、東京都指定有形文化財に指定されている木造の階段。
企画展開催中は、エントランス付近にある券売機でチケットを買うと見学でき、イベントを開催していない時期は、食事とセットの見学ツアーを行っている。
企画展は、当日券は1,500円で、館内前売り券は1,000円。
鑑賞する先々の予定が決まっている場合、事前に購入するとお得。
百段階段では、百段ひな祭りや和のあかりなど、恒例のイベントをはじめ、さまざまなテーマの企画展を代わる代わる開催するので、行く時期にもこだわりたい。
百段階段には、目黒雅叙園のエントランスを通ってすぐ左の絢爛豪華なエレベーターで行ける。
エレベーターのドアや壁を、螺鈿細工(らでんざいく)できらびやかに飾り、東京スカイツリーの展望台行きエレベーター 天望シャトルを彷彿とさせる最初の見どころ。
エレベーターを降りると、百段階段をのぼる前にくつをビニール袋に入れる。
ビニール袋はエレベーターに乗る前に配られ、くつをぬぐところにスリッパが用意されている。
百段階段は、一気に百段の階段をのぼるのではなく、途中途中に通路があり、7部屋の宴会場を見学できる。
7部屋は、十畝の間・漁樵の間・草丘の間・静水の間・星光の間・清方の間・頂上の間。
各部屋は、日本画・彩色木彫・漆細工など、日本の美術や伝統工芸を凝縮してかざりつけ、どの部屋も共通して豪華だが、金箔を貼った派手な部屋から、黒漆や黒柿の重厚な部屋まで、部屋ごとに趣がちがい、あきさせない。
百段階段は一段ずつ番号が振られているが、頂上までのぼると、実は百段ではなく九十九段であることに気づく。
奇数は縁起が良い数だからという説と、完璧な数字より未完のほうがまだ良くなる余地があるからという2つの説がある。
頂上までのぼると、来た道を通って、エレベーターまで戻るので、見逃した部屋がないか、チェックしながら帰りたい。
エレベーターから降りたら、せっかくなら館内をめぐりたい。
館内にはレストランやショップを併設し、滝がある庭園と、豪華すぎるトイレがある。
百段階段の見学は有料だが、館内への入館・入園料は無料なので、散歩のついでに気軽に立ち寄れる。
目黒雅叙園は、かつて日本料亭 芝浦雅叙園だったことがあり、美食の楽園を自負する。
和洋中さまざまなレストラン・カフェが、館内に8店舗あるので、食事をしていくのもおすすめ。
庭園は、本格的な滝が流れていたり、池にコイが泳いでいて、東京都内にいることを忘れてしまいそうになる景観。
階段をのぼると滝の裏側にまわれて、流れ落ちる水を間近でながめられる。
豪華すぎるトイレ「再現化粧室」は、1Fの奥にある。
トイレ内に橋がかかって川が流れていたり、天井に金箔でふちどられた美人画を展示し、とにかく豪華。
用を足すにはちょっと落ち着かないが、ここまで豪華なトイレを見る機会はそうないので、せっかくなら見学していきたい。
目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)の行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
目黒雅叙園は、目黒駅から徒歩5分ぐらいだが、途中の行人坂が急な坂道になっている。
無料のシャトルバスが、11:00〜21:00の間、JR目黒駅の東口と目黒雅叙園の間を20分間隔で運行し、13:00頃〜18:00頃までJR品川駅高輪口と目黒雅叙園の間を1時間間隔で運行。
目黒駅から目黒雅叙園に向かうときはくだり坂だが、目黒雅叙園から目黒駅に戻るときはのぼり坂なので、帰りはシャトルバスを利用するとラク。
- 目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)の基本情報
- 住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
- 電話番号:03-3491-4111
- 公式ウェブサイト:ホテル雅叙園東京(目黒雅叙園) 公式サイト
- 最寄り駅からのアクセス:JR山手線・東急目黒線・地下鉄南北線・三田線「目黒駅」から徒歩約5分
目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)の周辺スポット
目黒雅叙園からは、恵比寿・目黒周辺エリアに歩いて行ける。
JR目黒駅を山手線が通っていたり、近くに山手通りがあって、電車やクルマでも移動しやすい。
東京都庭園美術館
目黒駅を東口に抜けて、目黒通りを白金台駅方面に歩くと、東京都庭園美術館が左に見えてくる。
目黒雅叙園から徒歩12分ぐらい。
アール・デコ様式の装飾を施した東京都庭園美術館の館内は、重要文化財に指定されていて、和の内装の目黒雅叙園と見比べるのもおもしろい。
恵比寿ガーデンプレイス
恵比寿ガーデンプレイスまで徒歩18分ぐらい。
いろんなルートがあるが、山手線に沿って歩くと迷いづらい。
恵比寿ガーデンプレイスのイベントは、緑のアーチがかかるセンター広場や時計広場で行い、東京都写真美術館で写真展を開催する。
アトレ恵比寿
恵比寿ガーデンプレイスから動く歩道の恵比寿スカイウォークに約5分乗ると、アトレ恵比寿がJR恵比寿駅に直結している。
アトレ恵比寿の屋上は2つあり、西館屋上がプラントハンター 西畠清順さんがプロデュースするアトレ空中花園、本館屋上がエビスグリーンガーデン。