代官山ヒルサイドテラスは、アートギャラリーやハイセンスで落ち着いたショップが集まり、人通りが絶えない旧山手通り沿いにあるが、いつも静けさがただよう。
魅力は、青山スパイラルの設計を手がけた建築家・槇文彦さんの設計で、30年かけてすこしずつ建設し、A〜H棟までどれもちがうカタチの建物たち。
アート作品さながらに、洗練された代官山の街並みに溶けこんでいる。
イベントは、A棟のアートフロントギャラリーやF棟のヒルサイドフォーラムで展覧会を開催する。
目次
代官山ヒルサイドテラスのイベント予定
毎月、第1日曜日の11:00〜17:00まで、ヒルサイドスクエアで「ヒルサイドマーケット」を開催。
食・雑貨の市、古書・骨董の市、陶器の市など、バラエティ豊かな市でにぎわう。
2カ月に1回、ヒルサイドバンケットで「日曜午後のコンサート」を開催。
日曜の午後のひとときに、クラシック音楽のミニコンサートを鑑賞できる。
不定期にF棟のヒルサイドフォーラムで「SBIアートオークション」を開催。
国内外のコンテンポラリーアートが多数出品され、開催前日の3日間、下見会を行う。
2月のイベント
2月下旬から3月上旬までF棟のヒルサイドフォーラムで、修士設計・論文展「トウキョウ建築コレクション」を開催する。
9月のイベント
9月中旬から下旬まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「SDレビュー 建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展」を開催。
SDレビューに入選した建築家による、建築模型や完成イメージの図面を展示する。
9月下旬頃、ヒルサイドフォーラムとヒルサイドプラザで「代官山フォトフェア」を開催。
書店・出版社が一同に集う。
10月のイベント
10月中旬頃「猿楽祭」を開催。
世界各国の食や雑貨を販売する猿楽の市、世界の料理を楽しめるフードパークが登場し、F棟のヒルサイドフォーラムに入場無料のお化け屋敷「化け楽」が出現する。
10月上旬頃、F棟のヒルサイドフォーラムで「学生対象アートコンペ CAF賞 入選・入賞作品展覧会」を開催。
入選・入賞作品を展示し、表彰式を行う。
10月下旬頃、F棟のヒルサイドフォーラムで「CWAJ現代版画展」を開催。
200名以上の版画家による作品を展示する、入場無料の版画展示販売会。
11月のイベント
11月中旬頃、F棟のヒルサイドフォーラムで「FlowerJapan ビジネスリーダーたちのいけばな展」を開催。
器との出会いをテーマにした、経営者らのいけばな作品を楽しめる。
12月のイベント
11月中旬から下旬まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「国際写真賞 プリピクテ 東京巡回展」を開催。
社会問題や環境問題にせまる、優れた写真を展示する。
代官山ヒルサイドテラスの過去の代表的なイベント
2019年11月9日(土)~12月8日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラム エキジビションルームで「HILLSIDE TERRACE 1969-2019 アーバンヴィレッジ代官山のすべて」を開催。
ヒルサイドテラスの50年の歩みをジオラマや写真、映像で振り返る。
2019年8月21日(水)~9月1日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity」を開催。
藤井フミヤさんが表現する、デジタルとアナログが交錯する世界に入り込める。
2019年1月12日(土)〜27日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「大宮エリー Beautiful Days 美しき日々」を開催。
大宮さんが、六甲ミーツ・アート 芸術散歩2018の際、滞在制作した41点の作品を展示した。
2018年12月4日(火)〜9日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「ロバート・ハインデル展」を開催。
ロバート・ハインデルさんの生誕80周年を記念し、踊るバレエダンサーを描いた、躍動感のある約50作品を展示した。
2018年11月20日(火)〜25日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「葉加瀬太郎 SUPER LOVE ART展」を開催。
ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎さんが描くアート作品を約70点展示した。
2018年8月3日(金)〜9月9日(日)まで、A棟のアートフロントギャラリーで「金氏徹平 Summer Fiction」を開催。
越後妻有アートトリエンナーレとの連携展。
2018年4月27日(金)〜5月27日(日)まで、A棟のアートフロントギャラリーで「鈴木ヒラク 交通」を開催。
ドローイングシリーズ・Constellationを展示した。
2018年1月19日(金)〜2月25日(日)まで、A棟のアートフロントギャラリーで「レアンドロ・エルリッヒ Cosmic & Domestic」を開催。
乾燥機とエレベーターをモチーフにした2作品を展示した。
2017年12月22日(金)~2018年1月18日(木)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「伊藤彩 展 How’s this? こんなんどうですか?」を開催。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩の展示作品を、再構成して展示した。
2017年11月16日(木)〜12月24日(日)までA棟のアートフロントギャラリーで、ムニール・ファトゥミ「ペリフェラル・ヴィジョン」を開催した。
2017年8月18日(金)〜9月24日(日)まで、A棟のアートフロントギャラリーで「川俣正(工事中)再開」を開催。
代官山ヒルサイドテラスA棟・B棟を、工事中かのように木材で囲った。
2017年1月26日(木)~2月4日(土)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「イガル・オゼリ展」を開催。
坂井香さんとズザナ・ブッシウォルドさんをモデルに描いた、超リアルな写実画を展示した。
2017年1月17日(火)~22日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「大宮エリー 個展」を開催。
大宮エリーさんによる絵画と陶磁器を、それぞれ約5点ずつ展示した。
2016年12月17日(土)~2017年1月15日(日)まで、F棟のヒルサイドフォーラムで「ヨウジヤマモト モード写真展」を開催。
ヨウジヤマモトのポスターやファッション写真を展示した。
2016年11月25日(金)~12月25日(日)まで、A棟のアートフロントギャラリーで「藤堂-瓦礫」を開催。
瓦礫を積み重ねて構成した巨大なインスタレーションや、表札や箱をパズルのように組み合わせてつくった柱を展示した。
金氏徹平 Summer Fiction(終了)
Summer Fictionは、2018年5月の六本木アートナイトで、メインアーティトのひとりをつとめた金氏徹平さんの個展。
2018年7月29日(土)〜9月17日(月)まで新潟県十日町市と津南町で行った、3年に1度の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレの連携展として開催した。
越後妻有アートトリエンナーレにおける金氏徹平さんのテーマは、越後妻有の雪。
本展には、ミニ除雪機や雪の風景をつかったコラージュ作品を展示。
カラフルな蛍光色でアート作品に変身する真夏の雪を涼しく鑑賞できる。
- 金氏徹平 Summer Fictionのイベント概要
- 開催期間:2018-8-3(金)〜2018-9-9(日)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日・火曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスA棟 アートフロントギャラリー
- 入場料金:無料
鈴木ヒラク 交通(終了)
アーティスト・鈴木ヒラクさんによる交通をテーマにした個展。
鈴木ヒラクさんは、ドローイングを中心に制作し、ドローイングの定義と領域を拡張するアーティストとして知られる。
本展に展示したドローイングのシリーズ作品「Constellation」は、墨汁による真っ黒な背景に、シルバーインクの点と線が惑星の軌道のように輝く。
展示室の中心には、砂時計のようなカタチの巨大な鏡が回転し、作品が映りこんで宇宙空間を再現しているかのよう。
自分の中のドローイングの既成概念を壊しに訪れたい。
- 鈴木ヒラク 交通のイベント概要
- 開催期間:2018-4-27(金)〜2018-5-27(日)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスA棟 アートフロントギャラリー
- 入場料金:無料
レアンドロ・エルリッヒ Cosmic & Domestic(終了)
アルゼンチンの首都 ブエノスアイレス出身のアーティスト「レアンドロ・エルリッヒ」さんの個展。
レアンドロ・エルリッヒさんは、鑑賞している本人さえ作品の一部になるような大規模なインスタレーションを制作。
代表作に金沢21世紀美術館の恒久展示「スイミング・プール」がある。
本展には、乾燥機をテーマにした「Laundry」と、エレベーターをテーマにした「Elevator Maze」、2作品を2部屋に1点ずつ展示。
Laundryは、壁に6台の乾燥機がならび、乾燥機の中を洗濯物がぐるぐるまわる作品。
乾燥機が壁に埋め込まれているのかと思いきや、まわる洗濯物は映像で、乾燥機に奥行きはない。
Elevator Mazeは、6基のエレベーターがならび、中に乗り込める体験型の作品。
目の前が鏡かと思ったら、自分の姿は映っておらず、代わりに向かいのエレベーターに乗り込んだはずの人がいる。
よく考えれば、難しい仕組みではないが、実際目の当たりにすると、気づくまで時間がかかっておもしろい。
レアンドロ・エルリッヒさんは、2017年9月28日(木)〜10月9日(月)まで、スパイラルのイベント「窓学展 窓から見える世界」に作品を出展した後、六本木ヒルズのイベントとして、2017年11月18日(土)〜2018年4月1日(日)まで「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」を開催。
都内各所に作品を展示した。
- レアンドロ・エルリッヒ Cosmic & Domesticのイベント概要
- 開催期間:2018-1-19(金)〜2018-2-25(日)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスA棟 アートフロントギャラリー
- 入場料金:無料
伊藤彩 展 How’s this? こんなんどうですか?(終了)
伊藤彩さんの個展。
現代アートの祭典「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」に出展した絵画や立体作品を再展示した。
伊藤彩さんの絵画は、空想のイメージをパステルカラーのカラフルな配色で描き、野菜や手のひらをモチーフにした巨大な立体作品たちは、絵画から飛び出してきたかのように作風そのままの姿。
絵画と立体作品を見比べて、絵画の世界と現実を行き来できる。
- 伊藤彩 展 How’s this? こんなんどうですか?のイベント概要
- 開催期間:2017-12-22(金)~2018-1-18(木)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
- 入場料金:無料
ムニール・ファトゥミ「ペリフェラル・ヴィジョン」(終了)
モロッコ出身のアーティスト「ムニール・ファトゥミ」さんの個展。
展覧会のテーマは、飛ぶ時間。
瀬戸内国際芸術祭で、学校の教室をつかって制作したインスタレーションを再構成して展示した。
学校の教室を再現した会場には、机の上に止まったままの時計がひとつずつ置かれ、イスが天井からつられて空中で静止した状態。
忘れ去られた時間という印象を受ける。
もうひとつの展示室には、ギザギザなノコギリの刃に、イスラム教の聖典「コーラン」の一部を彫ったシリーズ作品を展示。
ひとつひとつが大小で中東諸国の国々をあらわし、歯車のようにも見える。
- ムニール・ファトゥミ「ペリフェラル・ヴィジョン」のイベント概要
- 開催期間:2017-11-16(木)〜2017-12-24(日)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスA棟 アートフロントギャラリー
- 入場料金:無料
川俣正(工事中)再開(終了)
川俣正さんの個展。
アートフロントギャラリーで1984年〜2013年まで開催したシリーズ展「工事中」の続編。
川俣正さんは、木材を組み合わせて大掛かりなインスタレーションを制作。
過去の工事中展では、代官山ヒルサイドテラスの建物を、本当に工事中かのように木材の足場でかこった。
展示室に、過去の工事中展の模型や設計図、当時の写真を展示したことに加え、展示室を飛び出して、代官山ヒルサイドテラスA棟・B棟の屋上をつかった壮大なインスタレーションを展示。
インスタレーションは、もうじき撤去する代官山交番前交差点の歩道橋から鑑賞でき、今このタイミングでしか見られない記念すべき作品。
- 川俣正(工事中)再開のイベント概要
- 開催期間:2017-8-18(金)〜2017-9-24(日)
- 時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日
- 会場:代官山ヒルサイドテラスA棟 アートフロントギャラリー
- 入場料金:無料
イガル・オゼリ展 Erasing Photography(終了)
イスラエル出身で、ニューヨークで活動するイガル・オゼリさんの日本で初めての個展。
女性的な名前の印象を受けるが、男性の画家。
イガル・オゼリさんは、自然を背景にした女性の人物画を、写真と見間違えるぐらいおそろしくリアルに描く。
本展には、DJでモデルの坂井香さん通称かおぱんと、モデルのズザナ・ブッシウォルドさんを描いた作品を約20点展示。
坂井香さんは、雪の中にたたずむ作品が印象的で、髪の毛に降り積もる雪から、寒さまで伝わってくるかのよう。
ズザナ・ブッシウォルドさんが、湖の近くで枯葉に寝転がる作品は、ゆらゆらゆれる水面に反射する世界まで忠実に描いている。
どれだけ近づいても写真ではないかと疑ってしまうほどのリアルさ。
展示室は3部屋あり、順路の最後の部屋に5〜10点のドローイングを展示。
写真のようにリアルな作品になる前の下書きの状態は、ペインティングと見比べて行ったり来たりすると楽しい。
- イガル・オゼリ展 Erasing Photographyのイベント概要
- 開催期間:2017-1-26(木)~2017-2-4(土)
- 時間:12:00-20:00
- 会場:代官山ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
- 入場料金:無料
大宮エリー 個展 tree,tree,tree(終了)
脚本家や映画監督、CMディレクターなど、マルチに活躍する大宮エリーさんの個展。
渋谷ヒカリエや、六本木のコンプレックス665にギャラリーがある小山登美夫ギャラリーの主催で開催した。
大宮エリーさんは、2016年5〜9月まで十和田市現代美術館で個展を開催し、本展には青森県十和田市の冬を描いた作品「十和田の冬」を中心に、十和田市や宮城県塩竈市で描いた絵画など、5点の平面作品を展示した。
展示したのは、どれも布に描いた巨大な作品。
十和田の冬は、高さ約2メートル、幅約8メートルあり、冬の木々の力強さが伝わってくる。
絵画に加え、魔除けのような陶芸作品を6点展示したり、十和田の冬の制作映像を上映し、大宮エリーさんの創作活動の様子を垣間見られる。
- 大宮エリー 個展 tree,tree,treeのイベント概要
- 開催期間:2017-1-17(火)~2017-1-22(日)
- 時間:11:00-19:00(最終入場は閉館の30分前まで)
- 会場:代官山ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
- 入場料金:無料
ヨウジヤマモト モード写真展(終了)
ヨウジヤマモト モード写真展は、ファッションブランド ヨウジヤマモトの展覧会。
さまざまな写真家が撮影したモード写真(ファッション写真)や、これまでに制作したヨウジヤマモトのポスターを展示し、ランウェイの映像を上映した。
代官山ヒルサイドテラスF棟の1Fにショップを併設し、東京オペラシティで開催した展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」で制作したコレクション「@Yohji Yamamoto」のTシャツやパーカー、展覧会の関連グッズを販売した。
ショップスペースには、ヨウジヤマモトとファイナルファンタジーのコラボアイテムを展示。
ファッションから見た、ファイナルファンタジーの世界に入り込める。
実際のゲーム映像で、ファイナルファンタジーシリーズを振り返る六本木ヒルズのイベント「ファイナルファンタジー 別れの物語展」は、2018年1月22日(月)〜2月28日(水)まで開催。
- ヨウジヤマモト モード写真展のイベント概要
- 開催期間:2016-12-17(土)~2017-1-15(日)
- 時間:12:00-20:00(最終入場は閉館の30分前まで)
- 会場:代官山ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
- 入場料金:一般 1,000円/学生 500円
代官山ヒルサイドテラスの6つの棟
代官山ヒルサイドテラスは、A〜H棟まで8棟のうち、E・H棟はオフィスやイベントスペースで、店舗があるのは6棟。
A〜E棟がとなりあい、旧山手通りをはさんで向かいにF〜H棟がある。
また、レンタルスペースとして、A棟の近くにアネックスA棟とB棟、B・C棟の間にヒルサイドプラザがある。
エリア内に、猿楽神社や重要文化財の旧朝倉家住宅があるなど、歴史散策までできてしまうので、のんびりと隅々まで見てまわりたい。
A棟
代官山ヒルサイドテラスA棟は、代官山交番前交差点に面し、小さな通りをはさんで代官山交番の向かいにある。
1969年に完成し、初期から代官山ヒルサイドテラスにある建物。
1〜2カ月周期で展覧会を開催するアートフロントギャラリー、トータルビューティーサロンのヴェガ、南フランスの郷土料理を提供するビストロ&カフェのル・コントワール・オクシタン、3施設が入っている。
ウィンドウショッピングできるお店はないが、アートフロントギャラリーで開催する展覧会をのぞいていきたい。
アートフロントギャラリー
アートフロントギャラリーは、代官山ヒルサイドテラスA棟に1984年にオープンしたギャラリー。
1年に10前後、入場無料の展覧会を開催する。
アートフロントギャラリー・ヒルサイドギャラリー・アートフロントグラフィックス、3施設を統合したため、展示室が複数あるのが特徴。
旧山手通りに面する展示室は、大きな窓から開催中の展覧会の作品が見え、ひきよせられるように訪れてしまう。
- アートフロントギャラリーの施設情報
- 開館時間:11:00-19:00
- 休館日:月曜日・火曜日
- 電話番号:03-3476-4869
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
B棟
代官山ヒルサイドテラスB棟は、A棟と同じく1969年に完成した建物。
正面から見ると、凹凸が宝箱の鍵のカタチのように見える。
プチバトーブティック代官山店と、フレンチレストラン パッション、2店舗が入っている。
プチバトーブティック代官山店
プチバトーは、1893年にフランスで誕生し、100年以上たつ老舗のウエアブランド。
ベビー用品が有名だが、キッズや大人のカジュアルウエアも販売している。
C棟にキャラメル ベビー&チャイルド、旧山手通りをはさんで向かいの代官山T-SITEにボーネルンド代官山、付近にこどもビームスがあり、周辺で出産祝いをさがしやすい。
- プチバトーブティック代官山店の店舗情報
- 営業時間:11:00-20:00
- 電話番号:03-5784-3570
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスB棟
C棟
代官山ヒルサイドテラスC棟は、1972年に完成した建物。
白とオレンジの、レトロなタイルの広場がある。
B棟との間に駐車場とヒルサイドプラザがあり、B棟に隣接はしていない。
C棟のお店は、北欧インテリアのグリニッチ代官山、子供服ブランドのキャラメル ベビー&チャイルド、クリスマス雑貨専門店のクリスマスカンパニー、サンドイッチ専門店のトムスサンドウィッチ、生地をあつかうミナ ペルホネン マテリアリなど、バラエティ豊かな顔ぶれの7店舗。
ほかにも、現代のドガと言われる画家 ロバート・ハインデルさんの常設ギャラリー「ジ・オブセッション・ギャラリー」と、B棟のフレンチレストラン パッションの料理でパーティーを行えるレンタルスペース「ヒルサイドバンケット」を併設している。
トムスサンドウィッチ
トムスサンドウィッチは、代官山ヒルサイドテラスC棟にあるサンドウィッチ専門店。
C棟の完成から程ない1973年にオープンし、代官山ヒルサイドテラスの歴史を見守り続ける老舗。
TOM’S SANDWICHというスペルからトムズサンドウィッチと勘違いされがちだが、間違えないようにしたい。
提供しているのは、スモールサイズが1,750円以上、レギュラーサイズが2,500円以上のちょっとリッチなニューヨークスタイルのサンドウィッチ。
名物は、ホットコンビーフサンド。
分厚いトーストパンにはさんだサンドウィッチは、完食できるか不安になるボリュームだが、外はサクサク、中はフワフワのトーストで、見た目より重くない。
窓に目を向けると、旧朝倉家住宅の庭園が広がり、まるで森の中のログハウスにいるかのよう。
ペットと一緒に入店できるのは、優雅なペット連れが多い代官山の街ならではのサービス。
- トムスサンドウィッチの店舗情報
- 営業時間:11:30-15:00
- 完全事前予約制 営業時間:16:00-18:00
- 電話番号:03-3464-3045
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC棟1階
クリスマスカンパニー
クリスマスカンパニーは、代官山ヒルサイドテラスC棟にあるクリスマス雑貨専門店。
トムスサンドウィッチのとなりに、1985年にオープンした。
どうしたら、1年に1回のクリスマスだけで営業が成り立つのか、見かけるたびに疑問に思うが、パーティーグッズやヨーロッパ雑貨のお店として考えれば、いろんな用途がありそう。
さまざまな種類のオーナンメントをはじめ、ラッピンググッズやクリスマスカード、輸入おもちゃを販売している。
日本のショップでは見かけないものばかりで、ウィンドウショッピングすると思いのほか楽しい。
- クリスマスカンパニーの店舗情報
- 営業時間:11:00-19:00
- 電話番号:03-3770-1224
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC棟
D棟
代官山ヒルサイドテラスD棟は、E棟とともに1977年に完成した建物。
入口の前に、銀の輪っかのカタチをしたSPIRALという彫刻作品を展示している。
D棟に入っている4店舗は、ネクタイ専門店のジラフ、パイとケーキのお店 松之助ニューヨーク、イタリアンレストランのパパ・アントニオ、ヘアサロンのヴィエルジュ。
ハンディーフードプロセッサーのバーミックスを販売する「チェリーテラス」のアンテナショップと、ブックコーナーを併設している。
ジラフ 代官山ヒルサイドテラス店
ジラフは、代官山ヒルサイドテラスD棟にあるネクタイ専門店。
入口は旧山手通りに面していなくて、旧山手通りから見ると裏側にひっそりとある。
床や壁、排気ダクトがむき出しの天井まで、すべて白で統一した清潔感のある店内。
世界にひとつだけのネクタイをオーダーできるオーダーネクタイサービスを提供していて、就職祝いや転職祝いに、その人のイメージにぴったりのネクタイを贈ると、おしゃれなギフトになる。
- ジラフ 代官山ヒルサイドテラス店の店舗情報
- 営業時間:12:00-19:00
- 電話番号:03-5941-5675
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-9 ヒルサイドテラスD棟
F棟
代官山ヒルサイドテラスF棟は、昭和生まれのA〜E棟とちがって平成生まれの1992年に完成した建物。
C棟の旧山手通りをはさんで向かいにある。
F棟に入っている4店舗は、メンズファッションのヴィヴィアン・ウエストウッド マン、ウェディングドレスショップのマリア ラブレース、土鍋ごはんと上品な家庭料理を提供する代官山 米花、ヒルサイドカフェ。
そのほか、イベントスペースのヒルサイドフォーラムと、ギャラリー オン・ザ・ヒルがある。
ヒルサイドフォーラムは、中心の池をかこむように4部屋のギャラリーがあり、代わる代わるイベントや展覧会を開催する。
近くを通りかかったら、気軽にのぞきたい。
G棟
代官山ヒルサイドテラスG棟は、F棟と同じ1992年に完成。
旧山手通りに面する1Fに花屋のフローリスト イグサとミナ ペルホネンの直営店、2Fにバッグ専門店のフルッティ ディ ボスコと漆器専門店の山田平安堂、B1Fにヒルサイドパントリー代官山、5店舗が入っている。
また、2Fに藤沢歯科医院、3Fに嶋田ちあきメイクアップアカデミーがある。
F棟とG棟の間は、中心にシンボルツリーのような巨木がそびえる「ヒルサイドスクエア」という広場。
毎月第一日曜日に行うヒルサイドマーケットの会場で、陶器市・古書市・骨董市など、さまざまなテーマの市を開催する。
ヒルサイドパントリー代官山
ヒルサイドパントリー代官山は、代官山ヒルサイドテラスG棟のB1Fにあるパントリー。
天然酵母クロワッサンが人気のパンコーナーや、サンドウィッチを提供するデリコーナー、鎌倉野菜や海外の野菜がならぶ野菜コーナー、高級輸入食材を販売するグロッサリー、カフェスペースなど、1つのお店の中にさまざまなコーナーがある。
ふだんづかいのスーパーには置いていないものばかりで、海外のスーパーに来ているかのように、品揃えをながめているだけでおもしろい。
併設されているカフェは、店内の座席と階段のおどり場を利用したテラス席があり、店内で販売しているパンやデリをほうばりながら、ティータイムを楽しめる。
- ヒルサイドパントリー代官山の店舗情報
- 営業時間:10:00-19:00
- 定休日:水曜日
- 電話番号:03-3496-6620
- 住所:東京都渋谷区猿楽町18-12 ヒルサイドテラスG棟 B1F
旧朝倉家住宅
旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長をつとめた朝倉虎治郎さんが自宅として使用していた屋敷。
関東大震災より前から残る数少ない和風住宅で、重要文化財に指定されている。
代官山ヒルサイドテラスA棟と代官山交番の間にある道に入ると、右に入口がある。
屋敷は、木造2階建て。
1階と2階にある約10部屋の室内や、部屋をつなぐ廊下と階段、中庭を見学できる。
一歩足を踏み入れると、一瞬で代官山から大正ロマンの世界にタイムスリップしたかのようで、目に入るものひとつひとつがものめずらしい。
2階にのぼる階段は、一歩足を踏み出すごとにギシギシというにぶい音が鳴る。
嫌な感じはせず、むしろギシギシ音でさえ風情があるように思えてくるから不思議。
順路に沿って2階から1階に戻ると、廊下から中庭をながめられる。
中庭には入れず、窓越しにながめるだけだが、手入れが行き届いているのが分かる。
1階の第1会議室からは、窓越しに庭園をながめられ、窓をキャンパスに見立てた日本画のように美しい。
屋敷から出たら、庭園を散策してから帰りたい。
庭園は、秋は紅葉であざやかに色づき、春は色とりどりの花が咲き、夏は青々とした新緑が見られるなど、四季の変化にあわせてガラッと風景が変わる。
季節の変わり目ごとに訪れたい。
庭園は、飛び石の上を歩いたり、勾配があるので、ヒールが高いくつで来ないように注意したい。
旧朝倉家住宅の出口は2カ所。
入場した入口か、猿楽塚に抜ける出口がある。
- 旧朝倉家住宅の施設情報
- 開館時間:10:00-18:00(11~2月は16:30まで・入館は閉館の30分前まで
- 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は直後の平日)・年末年始(12月29日~1月3日)
- 電話番号:03-3476-1021
- 住所:東京都渋谷区猿楽町29-20
- 入場料金:一般 100円/小中学生 50円/年間パスポート 500円
猿楽神社
猿楽神社は、代官山ヒルサイドテラスC棟とD棟の間にある神社。
旧山手通りに面していなくて、すこし奥に入るので、何気なく歩いていると気づかない。
猿楽神社は猿楽塚という古墳の上にあり、鳥居をくぐったら古墳をのぼっていくと神社にたどり着く。
石の階段で数十段程度なので、身構えず、気軽にのぼりたい。
代官山に神社どころか古墳まであるのがおどろき。
代官山ヒルサイドテラスの行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
代官山駅の正面口を出て、代官山交番前交差点に向かうと、交差点に面して代官山ヒルサイドテラスA棟がある。
また、JR渋谷駅西口のバス乗り場から東急トランセというバスに乗り「ヒルサイドテラス」というバス停で降りると、ヒルサイドテラスF棟の前に到着する。
- 代官山ヒルサイドテラスの基本情報
- 住所:東京都渋谷区猿楽町18-8
- 電話番号:03-5489-3705
- 公式ウェブサイト:代官山ヒルサイドテラス 公式サイト
- 最寄駅からのアクセス:東急東横線「代官山駅」から徒歩約3分/東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒駅」から徒歩約7分
代官山ヒルサイドテラスの周辺スポット
代官山ヒルサイドテラスは、代官山の周辺はもちろん、中目黒や恵比寿が徒歩圏内。
15分ぐらい歩けば、渋谷にも行ける。
代官山蔦屋書店
代官山ヒルサイドテラスA〜E棟の旧山手通りをはさんでななめ向かいに代官山蔦屋書店がある。
代官山蔦屋書店のイベントは、イベントスペースのガーデンギャラリーで行い、1〜3号館まである代官山蔦屋書店内で代わる代わるフェアを開催する。
テノハ代官山(2019年10月31日閉館)
ヒルサイドテラスA棟から八幡通りを2分ぐらい歩くと、代官山駅入口交差点の前にテノハ代官山があったが、2019年10月31日(木)に閉館した。
ログロード代官山
代官山駅から東急東横線の線路沿いを渋谷駅の方向に歩くと、ログロード代官山がある。
代官山ヒルサイドテラスから徒歩8分ぐらい。
ログロード代官山のショップは、ブルワリー併設のビアレストラン スプリングバレーブルワリー東京とカフェのガーデンハウスクラフツ。
線路跡地ならではの細長い道に、コテージのようなショップが点々とならぶ。
アトレ恵比寿
12分ぐらい歩いてJR恵比寿駅まで行くと、アトレ恵比寿が駅に直結。
アトレ恵比寿のセール・イベントは、本館4Fのフォンテーヌテラスや、本館3Fのトライアングルコートで開催し、夏季に西館屋上のアトレ空中花園にビアガーデンがオープンする。
恵比寿ガーデンプレイス
JR恵比寿駅から動く歩道の恵比寿スカイウォークに乗って約5分すると、恵比寿ガーデンプレイスに行ける。
代官山ヒルサイドテラスから歩いて17分ぐらい。
恵比寿ガーデンプレイスのデートは、東京都写真美術館の写真展や映像展を鑑賞したり、ミニシアターの恵比寿ガーデンシネマで映画を観たり、景観アーティスト・石原和幸さんとのコラボで造園したウェスティンホテルの庭園「ウェスティンガーデン」を散歩できる。