明治神宮は、明治天皇・昭憲皇太后をまつる神社。
1920年に建てられ、100年近く経つ。
常に人であふれかえる原宿駅からすぐのところにあるが、まるで見えない境界線があるかのように、樹齢1,500年を超える巨木の鳥居をくぐった瞬間から、静ひつな雰囲気がただよう。
イベントは、年間行事に加え、2019年10月26日(土)に開館した明治神宮ミュージアムで開催。
明治神宮ミュージアムは隈研吾建築都市設計事務所が設計し、森に溶け込む木の葉のような屋根が目印。
かつて宝物殿や文化館の宝物展示室で特別展を開催していたが、宝物殿は2017年1月9日(月)に耐震工事のため閉館、宝物展示室は2018年1月14日(日)に閉館した。
目次
明治神宮の年間行事・イベント情報
1月1日の元旦早朝に「歳旦祭」を開催。
初詣で毎年日本一の参拝者数を集める。
1月5日〜30日まで「新春書道展」を開催。
全国の小・中学生による約25,000点の書道作品から厳選した、約300点の入賞作品を本殿回廊に展示する。
昭和天皇が亡くなられた1月7日に「武蔵野御陵遥拝」を行う。
1月中旬頃、正参道で「氷の彫刻展」を開催。
職人による精巧な氷の彫刻を展示する。
建国記念の日の2月11日に「紀元祭」を行う。
2月17日に豊作を祈願する大祭「祈年祭」を行う。
2月25日に「神宮の森のひなまつり子供大会」を開催。
宝物殿北池で流し雛を行う。
春分の日の3月21日に「皇霊殿遥拝」を行う。
昭憲皇太后が亡くなられた4月11日に「昭憲皇太后祭」を行う。
4月29日~5月3日まで「春の大祭」を開催。
能・狂言・舞楽など、さまざまな伝統芸能を自由に観覧できる。
5月5日に「神宮の森のこいのぼり子供大会」を開催。
宝物殿前の芝生の上空に無数のこいのぼりが泳ぐ。
立夏の日の5月5日に「御衣祭(おんぞさい)」を行う。
5月中旬〜9月下旬頃、明治神宮外苑に「森のビアガーデン」がオープン。
生ビール片手に、バーベキューを楽しめる。
6月30日に半年間の罪やけがれを清める儀式「大祓(おおはらえ)」を行う。
7月1日に「神宮の森の七夕まつり子供大会」を開催。
巫女さんと一緒に短冊に願いごとを書いて、笹竹にかざれる。
8月中旬頃、明治神宮外苑で「神宮外苑花火大会」を開催。
約1万2千発の花火が夜空を彩り、神宮球場で音楽アーティストの生ライブを上演する。
秋分の日の9月23日に「皇霊殿遥拝」を行う。
10月14日に「人形感謝祭」を開催。
本殿前庭の特設会場に古くなったり壊れたりした人形を納め、歴史的・文化的に価値がある人形を「お人形とわたしたち 思い出人形展」に展示する。
10月29日~11月3日まで「秋の大祭」を開催。
流鏑馬や合気道の演舞、古武道大会を自由に見学できる。
11月中旬〜12月初旬頃、明治神宮外苑で「神宮外苑いちょう祭り」を開催。
いちょう並木を抜けた噴水池周辺に、約40店舗の飲食店ブースが出店する。
11月23日に、収穫に感謝する祭「新嘗祭(にいなめさい)」を開催し、野菜でできた宝船を展示する。
12月28日におどろくほど長い竹で「すす払い」を行う。
12月31日に「除夜祭」と「大祓(おおはらえ)」を行う。
明治神宮のパワースポット「清正井」
清正井は、パワースポットとして有名な明治神宮御苑の奥にある井戸。
読み方は、きよまさのいど。
明治神宮御苑は、江戸時代に加藤家の敷地で、清正井は加藤清正が掘った井戸と言い伝えられている。
清正井に行くには、御苑維持協力金500円を払い、明治神宮御苑に入苑する。
出入口は、東門と北門の2カ所あり、原宿駅から来る場合、東門が近い。
明治神宮御苑は、清正井に加え、御釣台から見える南池(なんち)や隔雲亭(かくうんてい)、花菖蒲田、つつじやまなど、四季折々の見どころがいくつもあるので、道中の景色を楽しみながら向かいたい。
草木だけでなく、カブトムシやクワガタ、タヌキなど、さまざまな動物たちと出会えることもある。
南池は、睡蓮が浮かび、コイやフナが泳ぐ、清正井の湧き水による自然の池。
睡蓮は、6〜9月頃に花を咲かせる。
南池がよく見える御釣台(おつりだい)から、ふと後ろを振り返ると、なだらかな芝生の傾斜の上に隔雲亭がある。
隔雲亭は、数寄屋造りの木造の建物。
昭憲皇太后の休息所として建てられ、屋内は見学できないが、外観を鑑賞できる。
花菖蒲田は、16枚の花菖蒲が植えられている田んぼ。
花菖蒲田から見える丘の上に、かやぶき屋根の「あずまや」が建てられ、これぞ原風景と呼ぶにふさわしいタイムスリップしたかのような景観。
花菖蒲は5月下旬から6月下旬、紅葉は12月上旬が見ごろ。
花菖蒲田の先に、清正井がある。
休日には、行列ができることがあるので、時間に余裕をもって到着したい。
清正井からは清水がこんこんと湧き出し、苑内の花菖蒲田や南池はもちろん、渋谷区を流れる二級河川「渋谷川」の源流になっている。
清正井は、すごく澄んでいるときもあれば、すこし濁って見えることもあり、まるで心の中を映しとられているかのような不思議な井戸。
井戸水の飲用は禁止されている。
携帯の待ち受け画像にすることが流行したパワースポットだが、正のパワーも負のパワーもたまりやすいとされ、晴れた日の午前中に参拝するのがいい。
清正井をあとにして北口にむかうと、つつじやまを通る。
4月下旬には、ヤマツツジやヤマザクラによる薄紅色のグラデーションが美しい。
- 明治神宮御苑の情報
- 3〜5月・7〜10月 入苑時間:9:00-16:30
- 6月 入苑時間:9:00-17:00
- 11〜2月 入苑時間:9:00-16:00
明治神宮の行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
明治神宮は、JR原宿駅から徒歩約1〜2分のところに原宿口があり、代々木駅から徒歩約7分のところに代々木口がある。
JR山手線をはじめ、千代田線・副都心線・大江戸線・小田急線など、さまざまな路線を選べて交通の便がいい。
初詣で訪れる場合、大晦日の12月31日〜1月3日頃まで、原宿駅の臨時改札口が開くので、1年に一度の機会に利用してみたい。
朝は日の出(5:00〜7:00)とともに開門し、夜は日の入り(16:00〜18:30)とともに閉門。
季節によって参拝時間が変わることに注意が必要。
- 明治神宮の基本情報
- 住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1
- 電話番号:03-3379-5511
- 参拝時間:日の出〜日の入り
- 公式ウェブサイト:明治神宮 公式サイト
- 最寄り駅からのアクセス:JR「原宿駅」南口から徒歩約1分
- 入場料金:無料
明治神宮の周辺スポット
明治神宮の原宿口は、原宿駅のすぐそば。表参道をまっすぐ表参道駅方面に向かうと、表参道観光をしやすい。
代々木公園
明治神宮と、代々木公園のA地区が隣接。
代々木公園のイベントは、渋谷側のB地区にあるイベント広場や野外ステージで、世界各国のフェスを代わる代わる開催する。
ラフォーレ原宿
表参道を明治通りと交差する交差点まで歩くと、左にラフォーレ原宿がある。
ラフォーレ原宿のセール・イベントは、6Fのラフォーレミュージアム原宿や、1Fのイベントスペースで開催する。
東急プラザ表参道原宿
ラフォーレ原宿の明治通りをはさんで向かいに、東急プラザ表参道原宿がある。
東急プラザ表参道原宿のイベントは、屋上のおもはらの森で、ビアガーデンやイルミネーションなど、四季にあわせた催しを行う。
表参道ヒルズ
表参道を表参道駅に向かって歩くと、表参道ヒルズが左にある。
明治神宮から徒歩9分ぐらい。
表参道ヒルズのイベントは、本館B3Fのスペース オーや吹き抜けの大階段で行い、同潤館の表参道ロケットで展覧会を開催する。
ジャイル
表参道ヒルズ西館から表参道をはさんでななめ向かいにジャイルがある。
ジャイルは、その名のとおり、ねじれた外観デザインのファッションビル。
青山スパイラル
表参道と青山通りが交差したら右に曲がり、しばらく歩くと左にスパイラルがある。
明治神宮から徒歩16分ぐらい。
スパイラルのイベントは、1Fにあるスパイラルガーデンで行い、らせんのスロープがある1Fの吹き抜けは、自然光が差し込む展示スペースになっている。
根津美術館
表参道をまっすぐ20分ぐらい歩くと、根津美術館がある。
根津美術館は、日本と東洋の古美術を中心にコレクションする美術館。
庭園に根津美術館八景がある。
岡本太郎記念館
根津美術館の前の通りを右折して、路地に入ると岡本太郎記念館がある。
岡本太郎記念館は、岡本太郎さんの生前の住居兼アトリエ。
デッサンやモニュメントの原型、画材を見学できる。