開場から120年以上にわたり、日本の伝統芸能・歌舞伎を公演し続ける銀座歌舞伎座。
今まで4回建てなおし、現在の建物は東京ミッドタウンのサントリー美術館や、根津美術館の設計を手がけた建築家・隈研吾さんが設計。
2013年4月にリニューアルオープンした。
昼は太陽に照らされて白壁が美しく、夜は背後にそびえる歌舞伎座タワーの最上階から月明かりのように大屋根を照らし、角度や色など白にこだわりつくしたライトアップで白壁がひときわ輝く。
2016年7月にディズニー映画「ジャングル・ブック」の試写会を行った際は、ジャングルをイメージして緑にライトアップした。
目次
歌舞伎座のイベント・公演予定
2018年9月2日(日)から、5Fの歌舞伎座ギャラリー内 木挽町ホールで「平成歌舞伎三十年博」を開催。
歌舞伎の大道具や小道具、衣装などを特別展示し、空前絶後の歌舞伎ワンダーランドが出現する。
2019年6月22日(土)から「銀座木挽町 謎掛心中噺」を開催。
松竹とタカラッシュが共同開催する、体験型の謎解きプログラム。
謎解きキットを片手に、歌舞伎座ギャラリーや歌舞伎座周辺の施設に散りばめられた謎を解き明かす。
1カ月に1回ほど、3Fの花篭ホールで「江戸落語を食べる会」を開催。
落語を鑑賞しながら、演目にちなんだ食事を味わえる。
1月の公演
1月は「壽 初春大歌舞伎」を公演する。
2月・3月・4月の公演
2月から4月は「大歌舞伎」を公演する。
5月の公演
5月は「團菊祭五月大歌舞伎」を公演。
九世市川團十郎さんと五世尾上菊五郎さんにゆかりのある演目を上演する。
6月・7月の公演
6月から7月は「大歌舞伎」を公演する。
8月の公演・イベント
7月下旬から8月下旬まで、B2Fで「木挽町広場の夏祭り」を開催。
夏の思い出をつくれるワークショップを次々に行い、対象店舗で税込み3,000円以上お買い物すると、ハズレなしのお楽しみ抽選会に参加できる。
8月は「八月納涼歌舞伎」を公演する。
9月のイベント・公演
9月は「秀山祭九月大歌舞伎」を公演。
初代中村吉右衛門さんにゆかりのある演目を上演する。
9⽉から11月の毎月第3水曜日に、5Fの屋上庭園で「野点イベント」を開催。
開放的な和の空間の中、茶道家のお点前でお茶の世界を楽しめる。
10月の公演
10月は「芸術祭十月大歌舞伎」を公演する。
11月の公演
11月は「吉例顔見世大歌舞伎」を公演する。
12月のイベント・公演
12月は「大歌舞伎」を公演する。
12月下旬頃、B2Fで年末イベント「木挽町広場の大福福祭」を開催する。
歌舞伎座の見学の見どころ4カ所
歌舞伎座には、B2Fのお土産街 木挽町広場や、5Fの見学コース 歌舞伎座ギャラリーと屋上庭園など、気軽に歌舞伎の世界を見学できる観光スポットが複数ある。
とは言うものの、すこしぐらい歌舞伎の公演を生で見たい場合、一幕見席という一幕だけお試しで鑑賞できる座席を用意している。
お土産街 木挽町広場
木挽町広場は、東京メトロ東銀座駅と直結するお土産商店街。
読み方は、こびきちょうひろば。
フロアの中心に歌舞伎座と書かれた巨大なちょうちんがつりさがり、江戸の城下町のような街なみを再現している。
扇子・かんざし・お箸・金平糖など、日本らしいお土産を販売する20店舗以上が軒を連ね、まるで京都観光しているかのようにお土産を選べる。
一心堂本舗の歌舞伎フェイスパックなど、歌舞伎にちなんだおもしろグッズを販売し、ウィンドウショッピングしているだけで楽しい。
2019年1月から、舞台で使用した扇子などを展示する「GAKUYA」コーナーが登場。
お土産をさがすだけでなく、楽屋の雰囲気を間近で感じられる。
お土産は、B2Fの木挽町広場に加え、1Fのお土産処 木挽町や、3Fの座・のれん街、5Fのお土産処 楽座でも販売している。
- お土産街 木挽町広場の施設情報
- 営業時間:店舗によって異なる
- 場所:歌舞伎座 B2F
- 電話番号:03-3545-6551
見学コース 歌舞伎座ギャラリー
歌舞伎座ギャラリーは、2013年4月の歌舞伎座リニューアルにあわせてオープンした見学コース。
歌舞伎座タワー5Fにあり、エレベーターで行ける。
歌舞伎座ギャラリーでは、2015年5月から「体験空間 歌舞伎にタッチ!」を開催。
展示を見学するだけでなく、歌舞伎の舞台道具に手でさわったり、乗ったり、音を鳴らしたりできる。
乗れるのは、実際に歌舞伎の舞台でつかっている馬や籠(かご)。
馬にまたがったり、小船に乗って櫂(かい)でこいだりできる。
音を鳴らせるのは、三味線や太鼓の演奏体験をしたり、あずきを左右に揺らして波の音を出すなど、歌舞伎にちなんだ楽器や小道具。
歌舞伎座ギャラリーは、2017年3月2日(木)にリフレッシュオープン。
ホールの舞台が「寺子屋」から満開の藤がつりさがる「藤娘」に変わったり、記念写真の小道具として、侍・白拍子・奥女中が新登場し、歌舞伎役者になりきって記念撮影できる。
東京スカイツリーのイベントとして、2017年4月23日(日)~28日(金)まで「体験空間 歌舞伎にタッチ!in J:COM Wonder Studio」を開催したなど、出張展示を行うこともある。
- 見学コース 歌舞伎座ギャラリーの施設情報
- 営業時間:10:00-17:30(最終入館は17:00まで)
- 休館日:不定休
- 場所:歌舞伎座タワー 5F
- 入場チケット料金:一般・高校生以上 600円/小・中学生 500円/小学生未満 無料
屋上庭園
歌舞伎座タワー5Fには屋上庭園があり、無料で自由に入園できる。
石とうろうや蹲踞(つくばい)が置かれていたり、芝生に飛び石の通路があり、歌舞伎座ならではの和の雰囲気を随所に感じる。
シンボルツリーのしだれ桜が咲く時期は、より一層、和風で美しいながめ。
屋上庭園からは、石川五右衛門にちなんで命名された階段「五右衛門階段」で、4Fにおりられる。
目が覚めるような朱色の手すりや枠組みが、歌舞伎座の白壁に映える階段。
五右衛門階段をおりる途中で、鳳凰をかたどったかわら屋根の紋様を見学できる。
1枚だけある「左右が反転した鳳凰のかわら」を見つけると、幸せになれるといううわさ。
五右衛門階段をおりた先は、4Fの回廊・想い出の歌舞伎座。
想い出の歌舞伎座には、歌舞伎座の4回の建てなおしの移り変わりが分かる建物模型や、歴代の歌舞伎役者のパネルを展示し、無料で見学できる。
回廊の先にはエレベーターがあり、5Fに戻らなくても下におりられる。
エレベーターの前には、近松門左衛門の国性爺合戦のワンシーンをテーマにした歌舞伎ステンドグラスを展示。
歌舞伎とステンドグラスという、めずらしい和洋コラボ作品を鑑賞できる。
- 屋上庭園の施設情報
- 営業時間:10:30-19:00
- 場所:歌舞伎座タワー 5F
- 入園料金:無料
一幕見席
一幕見席は、見たい演目だけ選んで、歌舞伎公演を鑑賞できる座席。
読み方は、ひとまくみせき。
初めて歌舞伎座に来る場合、一幕見席で知っている役者が出演する演目だけ見学して、歌舞伎の雰囲気をお試し体験できる。
一幕見席のチケット売り場は、1F正面入口の左脇。
演目によって料金が異なり、一演目あたり1,000円〜2,000円ぐらい。
一幕見席チケットは事前に購入できず、演目の上演開始1時間前〜30分前に販売。
人気の演目は、すぐ売り切れてしまうので、早めに並ぶのがおすすめ。
チケットを購入したら、チケット売り場の近くにある一幕見席入口の付近で待っていると、整理番号で呼ばれる。
一幕見席の座席は歌舞伎座4Fにあり、すべて自由席でイスが90席、立ち見席が60席。
通常のチケットより遠くから鑑賞するので、オペラグラスがあると便利。
一幕見席は通常のチケットと入れるエリアがちがい、劇場内のお食事どころやショップが利用できず、歌舞伎鑑賞の醍醐味のひとつ、座席でのお弁当が食べられないことに注意したい。
歌舞伎座の行き方・アクセス(新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため営業時間を変更している場合があります)
東銀座駅と歌舞伎座のB2Fが直結している。
銀座駅から来る場合、晴海通りを東銀座駅の方向に歩くと、晴海通り沿いの左に見えてくる。
- 歌舞伎座の基本情報
- 住所:東京都中央区銀座4-12-15
- 電話番号:03-3545-6800
- 公式ウェブサイト:歌舞伎座 公式サイト
- 最寄り駅からのアクセス:東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」3出口直結/東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A7出口から徒歩約5分
歌舞伎座の周辺スポット
歌舞伎座がある東銀座駅から銀座のショッピングエリアまで、歩いて5分ぐらい。
せっかくなら銀ぶらしていきたい。
築地本願寺
晴海通りを築地市場方面に8分ぐらい歩くと、左に築地本願寺が見えてくる。
築地本願寺の観光見学スポットは、菩提樹の葉をモチーフにした屋根が特徴的な古代インド仏教様式の建物や、本堂や中庭に10体以上点在する動物や幻獣の像。
銀座三越
晴海通りを銀座駅のほうに5分ぐらい歩くと、右に老舗デパートの銀座三越がある。
銀座三越の催事・イベントは、7Fの催事場や9Fの銀座テラスで行い、スーパー歌舞伎II ワンピースの世界展や、昭和元禄落語心中展など、日本の伝統芸能にちなんだイベントを行うことがある。
銀座プレイス
銀座三越の晴海通りをはさんで向かいに、2016年9月24日(土)にオープンした銀座プレイスがある。
銀座プレイスのイベントは、3Fのイベントスペース コモンギンザで行い、6Fのソニーイメージングギャラリーで写真展や映像展を開催する。
ギンザシックス
晴海通りを銀座4丁目交差点で左折して中央通りを歩くと、松坂屋銀座店跡地に2017年4月20日(木)にオープンしたギンザシックスがある。
総勢241ブランドが出店しているギンザシックスは、銀座エリアの新たなランドマーク。
松屋銀座
反対に銀座4丁目交差点を右折すると、老舗百貨店の松屋銀座がある。
松屋銀座の催事は、8Fのイベントスクエアで開催し、梅雨時期になると、吹き抜けに数百本の開いた傘を展示する恒例イベント「GINZA百傘会」を行う。
東急プラザ銀座
晴海通りを数寄屋橋交差点まで8分ぐらい歩くと、2016年3月にオープンした東急プラザ銀座が左に見えてくる。
6~7Fのファインドジャパンマーケットは、日本の目利き力・繊細さ・職人技がテーマのフロア。
銀座ソニーパーク(旧銀座ソニービル)
東急プラザ銀座の向かいにあった銀座ソニービルは、2017年3月31日(金)で閉館した。
2018年の夏頃、跡地に銀座ソニーパークがオープンした。
ソニーショールームやソニーストア、ソニーイメージングギャラリーは、銀座4丁目交差点に面する銀座プレイスに移転して、営業を再開している。
東京交通会館
12分ぐらい歩いて、JR有楽町駅まで行くと、京橋口の前に東京交通会館がある。
東京交通会館のセール・イベントは、3Fのグリーンルームや、12Fのダイヤモンドホールとカトレアサロンで開催する。